クロッキーブックの彩雲

「君は泣くふりも素敵だ 姿のいいひとよ」

夜闇に白梅

昨日の帰り道

仕事でぐだぐだに疲れ果てて歩くオラに、みゃ様が
「梅見てく?」
と、川っぺりの遊歩道のような、ちょっとした公園への寄り道を促す
 
いや、梅見て、夜やし…と思いながらも足を向けると、川のこっち岸に差し掛かる頃からすでに漂っていた香りで、辺りの空気に色がついたようになってきた!
 
遠くの街灯、川向こうの民家の明かり
水気のあるようなないような暗がり、夜を物ともせずに息づく咲き初めの梅は、目を開いたまま眠っているよう
闇に雄蕊を散らして、ほのかな光を帯びる花びら
 
White plum
 
一気にテンションが上がり、鼻が届く高さに降りた枝についた花を片っぱしからかぎまわる
全部違う香りなのに、てことは成分の比率も多分全部違うのに、なんでオラのお脳はこれをすべて「梅」と認識するのか?
 
梅の香気を胸いっぱいに吸うたおかげか、あらかたかいで回った後は、仕事の疲れが吹っ飛んだような気分になった
みゃ様はさすが、オラが花の香りをかいで回るのがことのほか好きなのをよく知ってる
いいリセットをありがとう
 
〜〜〜
 
そして
今日も今日とて仕事でデロデロにくたびれ切って、一人歩く道
 
あの香りが忘れられず、今夜もかいで帰ろう!と再びウキウキと梅の公園に来たものの、一人で花をかいで回ってると、我ながらどうにもこうにも不審人物すぎて、3輪だけかいでそそくさと帰りました