クロッキーブックの彩雲

「君は泣くふりも素敵だ 姿のいいひとよ」

充実してた飲み会の話

普段、会社関連の飲み会には行かないが、先日、約1年前に辞めたAさん(元別部署の長)を囲んで、自分含め4人の飲み会に行ってきた

 
Aさん在籍時、自分は仕事で必要なこと以外はほとんど話したこともなかったが、このAさんは若いのに異様に仕事ができる人で、個人的に舌を巻いていたので、この人の話を聞ける機会はなかなかないと、ちょっくら行ってみることにした
 
Aさんは辞めてから起業し、最近どうやら軌道に乗り、5月に結婚するとのこと
Aさんが辞めてからAさんの部署に異動したBさんも、10月に結婚するらしい
Aさんのいた部署のスタッフCさんはベテランママさん、結婚と同時にご主人が独立したらしく、会社を辞めてもついてきてくれてる、嫁になる人を不安がらせてるかなあ、と漠然とした不安を語るAさんに、嫁側の視点から的確に情報提供など
そして彼らとは全く違う部署のスタッフである自分
 
食事は海の幸メイン、その他のお料理もおいしく、しかし何より、その場の人間がだいたい同じようなテンポ・回転数・感覚を共有していたせいか、ものすごく居心地がよかった
 
とにかくみんな話にメリハリがあり、バランスがよく、表情豊かでわかりやすい
会社や人生上での出来事において、良いと思うことと、え?とひっかかることがおおかた一致していて、一つの話題で一瞬にして共感できる
 
年齢も部署も立場もバラバラなのに、こんだけ足並みがそろうとは何事だろうか
かといって今後彼らと深い友情を交わし合うかといえば、別にその予定もなく
ただこれからは、彼らに対して一目置ける、前置きなしに一言二言、交わしてニヤリとし合うなどのことが、起こると思われる
 
プライベートな友達以外と飲んで、こんな楽しかったこともなかったなー、と、不思議な感覚にふわふわしながら駅まで歩いた
考えてみれば、建設的な疑問や不満は出ても、個人的で卑屈な言葉や、汲めども尽きぬグチなどは、一つも出て来なかったように思う
そんな話をしてる場合じゃない、とでもいうのか、次々に聞きたいこと話したいことが湧いてきて、料理の上を飛び交っていた
 
長丁場の仕事を終え、ヘトヘト状態からの会だったにもかかわらず、この満たされた感じは何であろうか
あの場の話題が、他の3人の分析力と洞察力でどんどん発展し、パワーを持って次々に天に昇華するような、トルネードのような感覚を、初めて集まる、チグハグなメンツで体感することになるなんて、予想もしていなかった
会話によって、場の人間からエネルギーをもらうなんてことが、あるんやねえ実際
 
飲み会と言えばすっかり避けてきていたけれども、こういうこともあるなら、たまにはいいのかな、という体験f:id:at_mamenoji:20150329230607j:plain