クロッキーブックの彩雲

「君は泣くふりも素敵だ 姿のいいひとよ」

ミント理論

最近できた珈琲屋のマスターが面白くてつい行きたくなる

小さくて上品な町の駅近の通りに面したオサレカヘ、中にはこだわりの焙煎機とインテリア、豆も販売していて、マスター1人で回してる
オープンしてすぐに地元民で賑わうようになってきた
 
ところがこの人、客が多いと言っちゃーボヤき、少なきゃ少ないでボヤき、オーダーが立て込んでくるとすっかり黙ってしまい(余裕がなくなる)、珈琲屋のクセに紅茶を淹れたがる(簡単だから)
そしてそんだけボヤきながら、出してくるのは極上のコーヒーときてるからもうやめられない(ウチや職場から近けりゃ間違いなくもっと行ってる)
 
で、こないだのボヤき
ケーキに添えるために頑張って生クリーム立てて、ミントのちっさい葉先を一生懸命ちぎってストックして準備してても、時間が経つとクリームはへたってくるし、いざケーキのオーダーキタ!となって、クリーム添えて、さてミントを乗っけようとしたら、スイッとミントがひっくり返って、クリームの中に逆さにダイブ!
でやり直し、再度やってまたスイッとひっくり返ってやり直し、、、
 
「…てやってたらもうストレスでね、やってらんないからケーキにクリームとミント添えるのやめてやりましたよ」
 
しかも
「もうなーんにもないですよ皿の上、ケーキだけ!(フフン顔)
でもその分安くしたんですよ」
とか言うしね、真面目か!
 
この人文句ばーっか言いながらも結局めちゃくちゃ仕事丁寧やし、とにかく手を抜かないし、むしろボヤきでバランス取ってんのか?てくらいやることがきめ細かくて、それでまた笑える
 
…でもこんなんリスク回避の基本でもあるし、なんか感心したので、この「いっそやめちまう」感を今後「ミント理論」て呼ぶことにした
 
Mint theory