クロッキーブックの彩雲

「君は泣くふりも素敵だ 姿のいいひとよ」

談笑のキャスケット

三寒四温の、温寄りの日、天神
店頭に出てきた店員さんと3〜4人でキャッキャ立ち話
同僚なのか友達なのか、店戻らんでいいの?ってくらい話し込んでたうちの1人

シャリシャリ素材に見えるカーキのアウター、ウエストがきゅっと絞られてる
ラインストーンがあしらわれたチェーンの小さなバッグを軽やかに引っ掛けて、袖はクシャクシャまくり上げ
デニム素材がプリントされたショップバッグを2つも提げてたけど、本人はデニムではなく、紺のちょっと変わった布地のパンツで、この裾はベスト丈をキメるのが難しそう
足元はあっさりと黒フラットシューズ、金のパイピング

特に目を引くのは黒のキャスケットと、キラっキラの涙型大ぶりイヤリング
ゴツめアイテムとフェミニンアイテムが絶妙のバランス
マスクでもその中がめっちゃ笑ってるのが分かる、生き生きとした仕草の人

それにしてもようまあそんな、印籠みたいなバッグだけで街歩きしきるね…と荷物の多いわしはつくづく感心するのであった

スマホと財布しか入らんくない?

人気のパン屋、夕方

トングとトレーを装備した人々の行列の合間
遠巻きにちょっと面白い後ろ姿を見た

メルトン?みたいな、厚手のPコートっぽい生地の黒アウター、だけど丈がジャストウエストまでしかない
ボトムは張りのあるカーキのスカート、バサッとした生地たっぷりで広がってるが、エレガントなAラインではない、ひとクセある、パッと見落下傘をイメージするような形
フードの裏地が迷彩で、持ってるバッグも迷彩をあしらってあって、スカートとテイストを揃えてある感じ
足元は黒タイツに黒スニーカー、靴紐に銀のラメが散っていた

それにしてもこのアウター、これほど厚手生地にも関わらず、ものすごいジャストサイズ感で、中に何か着ているとは思えない…ものすごい細身なのかな??
それにスカートとの境目もやたらしっかりくっついて見える…

…もしかしてこれ、まさかウエスト切り替えのワンピース??
いやいやまさか!だって上半身がガッツリアウター素材のワンピって、やりにくくない??温度調整とか…
やっぱこの丈このサイズ感でも、どう見てもアウターよね多分…

などなど、ささやかながら、一瞬ではとても把握できないナゾのスタイル
たまにこういう、えっそれ何がどうなってるの??ってなって見てしまう人がいる
ナゾって、誰しも惹かれてしまうものですよね…

そしてたいていナゾは解けないまますれ違っていく(大したナゾでもないけど)
でもこの人はナゾなだけでなくめっちゃ素敵だった

かなり寒い日でした

バッグはうろ覚えでやんす

双子コーデ?双子のコーデ?

双子コーデを見るのが好きである

それは多分Perfumeが好きなのと関連してるし、Perfume好きなのは遥かいにしえの折、シュークリームシュが大好きだったことと関連している
(シュークは米米がバカ売れし出した頃には2人になって米米の中に組み込まれていたが、世に出た頃は3人組で、わしはその途中で抜けたサトミちゃんを殊の外崇拝していた)

それはさておき、要するに2人以上で同じ格好をしてるのを見るのがとても好きなのである

もっと言えば、向こうから歩いてくる2人組ないし3人組の服が極端に似通っている時、この人らの間で今「イケてる」扱いのスタイルが「これ」であり、みんなそれを「イケてる!」と思ってやってるんだなと思うだけで、なんか微笑ましいというか、彼らの中のブームとそれにはしゃいでる感じが伝わってきて、楽しくなってくる
さらにはその「イケてる」アイテムやコーデをグループに提案するイニシアチブ担当者はどれか、などを想像したりする

今は仲良し同士の双子コーデは普通だろうから、彼らの間の力関係を推し量るなどのゲスな勘ぐりはお門違いというものであろーが、昔はホントに、つるんでる同士が意図してない(と思われる)のに同じ格好、ってのがよくあった
仲良しのうちの誰かが着てきたそれを見て、イイね!と思ったのが潜在的にお互い影響し合って、結果しょっちゅう服がかぶってる仲良し3人組、とか…楽しくない…?見てて…

…ま、そんなのは余剰概念なので置いといて…

久しぶりに目の覚めるような双子コーデを見た

最初はキャンペーンの人とか、コスや何かの出し物の人かと思った

でも遠巻きに眺める限り、それらしきアイテムも見えず、2人でスマホ見ながらのんびり話し合う姿は、単に街に出てきただけの人っぽい風情しかなく…

ふわふわモヘアっぽい綾織りのような畝のあるコクーンなコート、総花柄のブーティ、猫?かリボン?か何かのモチーフのエナメルっぽいバッグ
何から何まで同じ格好で、違うのは髪色と頭の大きなリボンの左右だけ

ていうか、肌の白さといい色素の薄い目元といい、ほぼ同じ顔だったので、多分ホントに双子だったと思う
そしてたまにこういう双子いる、双子であることをもう芸、アイテムにして楽しんでる人々

最近「おそろい」「おそろ」って聞かんくなったね…

最近「おそろい」「おそろ」って聞かんくなったね…

梅雨の逆光

晴れたり曇ったり雨が降ったり、を目まぐるしく繰り返す、蒸し風呂のような日
よく冷えたカフェの中、陽光溢れる窓を背に、友達と順番待ちをする人

オーバーオール=鶴瓶ではなくなって久しい

ゴワッと張りのある濃いデニムのオーバーオール(と言いたい)、とんでもなく太いパンツは、逆光の中ほとんど真っ黒に見えた
特にキラキラもしていないペンダントをさげ、目の粗いストール的なものを首に巻いている
全体的に「いっときよう見たけど、最近ちょっと見なくなってきた」感じなのに、目がとまったのは、なーんかシルエットとかが絶妙でな〜〜
どっか一箇所間違えただけでダダスベリしそうなアイテム満載、でも組み合わせ方が上手いんやろーなあ〜〜

そういや白Tは大きくもなく小さくもなくジャストサイズで袖を折ってて、そこらへんがダサくならんコツかもしれん、知らんけど
バッグはDEAN&DELUCAのストロートート、いつもの帆布とは違うのでこれも目を引いた

時たま土砂降りになっては陽が射す、みたいな日で、他のお客さん達の持ってる紙袋もみんなビニール袋をかぶっていた
この雨除けビニールも当たり前になってきたね

青の人

梅雨の湿気で蒸されるような夕方
薬院の雑貨屋に、彼氏だか旦那さんだかと来ていた人

クシャッと加工されたストローハット、つばの縁にはざっくりペイントされた白ライン
綿麻混?のような、やや張りがあってふわぁっと空気をはらむような薄手のトップス
抜けるような濃い青で、パフスリーブというか、羽のような袖
太いベルトでウエストマーク、ボトムはハイウエストのダボッとしたデニムで、フラップポケットつき
足元はグレーの厚手ソックスとスポーツサンダル、四角いかごバッグからは羽織ものらしきサマーニット風の何かが垂れていた

blue×blue

女性らしいスタイルにスポーツサンダルってのをちょいちょい見かける
この人も、首に見える華奢なチェーンとは一見アンバランスなようなサンダルだったけども、ショッピングで歩き回るのにもちょうどよさそう
実際、連れと2人であっちこっち目移りして楽しそうだった

それにしてもこの組み合わせは度胸がいるよね…
見かけただけで蒸し暑さも忘れる清涼感、ここまで鮮やかにやってのけちゃう人もいる