クロッキーブックの彩雲

「君は泣くふりも素敵だ 姿のいいひとよ」

人気のパン屋、夕方

トングとトレーを装備した人々の行列の合間
遠巻きにちょっと面白い後ろ姿を見た

メルトン?みたいな、厚手のPコートっぽい生地の黒アウター、だけど丈がジャストウエストまでしかない
ボトムは張りのあるカーキのスカート、バサッとした生地たっぷりで広がってるが、エレガントなAラインではない、ひとクセある、パッと見落下傘をイメージするような形
フードの裏地が迷彩で、持ってるバッグも迷彩をあしらってあって、スカートとテイストを揃えてある感じ
足元は黒タイツに黒スニーカー、靴紐に銀のラメが散っていた

それにしてもこのアウター、これほど厚手生地にも関わらず、ものすごいジャストサイズ感で、中に何か着ているとは思えない…ものすごい細身なのかな??
それにスカートとの境目もやたらしっかりくっついて見える…

…もしかしてこれ、まさかウエスト切り替えのワンピース??
いやいやまさか!だって上半身がガッツリアウター素材のワンピって、やりにくくない??温度調整とか…
やっぱこの丈このサイズ感でも、どう見てもアウターよね多分…

などなど、ささやかながら、一瞬ではとても把握できないナゾのスタイル
たまにこういう、えっそれ何がどうなってるの??ってなって見てしまう人がいる
ナゾって、誰しも惹かれてしまうものですよね…

そしてたいていナゾは解けないまますれ違っていく(大したナゾでもないけど)
でもこの人はナゾなだけでなくめっちゃ素敵だった

かなり寒い日でした

バッグはうろ覚えでやんす